〜気学はいつぐらいから用いられていたのでしょう〜
 ◆気学の歴史

 宇宙と人間の関わり合いは、東洋、西洋において古代から研究され、東洋では「九星術」(気学の前身)、西洋では「西洋占星術」として、広く一般に知られております。

東洋においては、5千年程前の古代中国の帝王「伏儀(ふくぎ)」によって、大自然の成立ちと現象の関係について提議されます。その後に「邵康節(しょうこうせつ)」という学者が、自然現象と社会現象との間に、一貫した流れの原理が存在している事に気づきます。

この天地自然の原理に従ってこそ、人は誤りのない行動が出来る。と言う考えの基本をまとめたのが「気学」の始まりです。

 日本では「古事記」にすでに記されており、「遣唐使」「遣隋使」によって、更にもたらされ、平安時代には、九星術を用いる「陰陽師」(おんみょうし)が国政に携わっていました。
さらに戦国時代になりますと、各大名家に、九星術を用いる事が出来る軍師が抱えられておりました。そして江戸時代に入り「徳川家康」が、九星術を用いていた事は有名です。

徳川家安泰の為の、駿府城・江戸城・日光東照宮など、主に江戸城を中心に市街を方位学で結び、各種行事は九星術を用いました。従って、270年という長い武家社会を築き上げる事が出来たという訳です。

 そして大正時代になり、九星術、方位学、易学の研究家、園田真次郎先生が一般人に分かりやすく、気学として再編し口述・伝承をはじめ、今現在に継承されております。

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